第53回講演会「最先端フィルム技術 -材料・成形・表面処理の“いま”を知る-」

軽量かつ優れた生産性を有するプラスチックフィルムは,バリア性や光学特性などに代表される種々の「機能性」という武器を携えながら,ますますその用途を拡大し続けています。そこには,材料設計,成形,表面処理など各分野における最先端技術の実装が必須となります。

今回は,企業の“現場”で磨かれたそれら各分野の実例について,光学用途で需要が拡大する高機能ポリエステルフィルム,環境対応と高性能化が同時に求められる成形技術,そして新 JIS に基づく表面処理評価,これら三つの核心的なテーマについて,第一線の技術者にご講演いただく機会を得ることができました。皆様の奮ってのご参加をよろしくお願い申し上げます。

お申し込みはこちらから

日時:2026年9月8日(火)13時25分~

会場:大阪産業技術研究所森之宮センター3階大講堂
(大阪市城東区森之宮1丁目6番50号〉

主催:プラスチック成形加工学会関西支部

参加費:支部会員 3,000円、支部非会員 5,000円、学生 無料

プログラム:
13:25 開催挨拶

13:30 – 14:30
「超複屈折ポリエステルフィルムの開発と液晶ディスプレイへの応用」
佐々木 靖 氏(東洋紡株式会社)
本製品は非常に高い複屈折性を有するPETフィルムであり,この特性によってPETではこれまで不可避と考えられてきた虹ムラ(偏光色)の問題を解消し,液晶用偏光子保護フィルムとしての実用化に成功した材料である。本製品が持つPETの優れた特性は市場で高く評価され,現在液晶テレビの多くに本製品が組み込まれている。講演では本製品の特長や量産技術,液晶ディスプレイへの応用例などについて解説する。

14:40 – 15:40
串崎 義幸 氏(株式会社日本製鋼所)
「逐次2軸延伸ポリエチレンおよび液晶ポリマーのフィルム成膜について」
近年,包装分野ではモノマテリアル化によるリサイクル性向上,高速通信分野では5G対応材料の高性能化が求められている。本講演では,包装用途として注目される逐次2軸延伸ポリエチレン(BOPE)フィルムと,高速通信基板用途として期待される液晶ポリマー(LCP)フィルムを取り上げ,成形技術の最新動向を解説する。併せて,Tダイ成形・延伸工程における技術課題と対策,実際の成形事例および評価結果について紹介する。

15:50 – 16:50
中宗 憲一 氏(株式会社アクロエッジ)
「フィルムの表面改質のリアルタイム評価を実現するセンシング技術 ―測定原理と評価事例―」
表面改質は,接着性や印刷性などの機能を左右する重要な工程である。一方,その評価は接触角測定などのオフライン評価が一般的であり,生産ラインでの連続監視は容易ではない。本講演では,蛍光変化を利用した非接触・非破壊・リアルタイム評価技術の測定原理を解説する。また,各種適用例を交え,本技術の有効性と評価の標準化がもたらす品質向上や工程最適化についても紹介する。

お申し込みはこちらから