プラスチック材料の高機能化や用途の多様化に伴い、押出・混練技術には材料設計とプロセス技術の両面からの高度化が求められています。また、リサイクル材やバイオマス材の利用拡大、省エネルギー化への対応など、実用面での課題も一層顕在化しています。
本講演会では、二名の講演者より、押出・混練に関する最近の技術動向や実例を交えた話題提供をいただきます。
日時:2026年3月18日(水)13時00分~
会場:オンライン開催
主催:プラスチック成形加工学会関西支部
参加費:支部会員 無料、支部非会員 3,000円、学生 無料
プログラム:
13:00 開催挨拶
13:10 – 14:10
「同志社大学で研究開発された革新的伸長流動混練技術について」
田中 達也 氏 (同志社大学)
二軸混練機による従来の高分子ナノコンポジット製造技術では、せん断流動混練による分散・分配が主流である。しかしながら、せん断流動でのナノ粒子分散には大きな比エネルギーが必要で、せん断発熱も大きくマトリックスとなる樹脂の劣化が進行するなど、ナノコンポジット材料の広がりを阻む大きな課題であった。この課題解決のために、我々は伸長流動混練に着目し、二軸混練機内で革新的な伸長流動を作用させるセグメントを開発した。
14:10 – 15:10
笹井 裕也 氏 (芝浦機械株式会社)
「二軸押出機内流動解析のサロゲートモデル」
二軸押出機の内部状態予測において、計算負荷の高い高次元シミュレーションの代替となる高速サロゲートモデルを開発した。2.5次元解析による45万個のデータを学習し、運転条件、原料物性(ただしニュートン流体を仮定)、スクリュ構成から、圧力・温度・せん断速度・充満率の分布を出力することができる。一部精度の課題はあるが、標準PCで約1.5秒と従来の約10倍の高速化を実現した。