第47回講演会「高分子基礎物性の評価と制御 最新の研究動向」

プラスチック材料の固体物性を理解・制御するためには、その構造(結晶構造、非相構造、結晶高次構造等)を精密に測定しその構造の形成メカニズムを解明するとともに、物性との相関を理解する必要があります。高分子のような複雑な系に対しても、近年、様々な工夫と新しい測定手法の開発により、新しい知見が明らかになっています。
今回の講演会では、高分子の成形加工の分野でご活躍の先生の中から、特に基礎的な構造と物性に関して精力的に研究しておられる若手の先生をお招きし、それぞれの最新の研究についてご紹介いただく機会を得ました。奮ってのご参加をよろしくお願いいたします。

12:55-13:00
奥村 俊彦氏(プラスチック成形加工学会関西支部長)
「挨拶」

13:00-13:50
木田 拓充 氏(滋賀県立大学大学院)
「分子量および分子量分布が結晶性高分子の構造と物性に与える影響」
高分子材料にとって分子量および分子量分布は各種物性を決定する最も根幹のパラメーターである。しかし、結晶性高分子は複雑な高次構造を形成することから、未だに分子量・分子量分布が物性に与える影響は理解されていない。本講演では、分子量および分子量分布が精密に制御された試料を合成し、固体状態の力学物性に与える分子量・分子量分布の影響を議論した結果を紹介する。

14:00-14:50
松本 拓也 氏(神戸大学大学院)
「X線回折による結晶性高分子の内部応力及び残留応力の評価」
結晶高分子を利用した製品の製造において、成形加工時に内部に発生する応力や製品の接着による組み立て時の界面で発生する残留応力は、その製品の長期的な使用時において劣化や破壊の原因となり、製品寿命に大きく影響を及ぼすため、それらの評価は工業的にも非常に重要である。しかし、それらの非破壊的な評価方法はなく、定量的な解析は困難であった。本講演では、X線回折を利用した結晶性高分子の内部応力や残留応力の評価・制御に関して紹介する。

15:00-15:50
信川 省吾 氏(名古屋工業大学大学院)
「アクリルガラスの強靭化に向けた材料設計」
アクリルガラスとして知られるポリメタクリル酸メチル(PMMA)は弾性率が高いが、引張変形には弱く、低ひずみで破断する。本講演では、添加剤を用いた高透明PMMAフィルムの強靭化や、加熱延伸フィルムの強靭化メカニズムについて解説する。

参加申し込み方法
こちらからお申し込み下さい

場所
大阪産業技術研究所森之宮センター大講堂
大阪市城東区森之宮1丁目6番50号

定員 50名

参加費:
支部会員 :3,000円
支部非会員:5,000円
学生   :無料

連絡先:
プラスチック成形加工学会関西支部事務局
滋賀県立大学工学部材料科学科 竹下宏樹
tel: 0749-28-8356
e-mail: event2023@jspp-kansai.jp