プラスチック材料は様々な方法により成形および加工できる材料です。しかしながら、適切でない成形条件で作製された成形品は、成形品内部に残留応力あるいは残留ひずみが生じることがあります。残留応力および残留ひずみはそり変形、ケミカルクラックや切削加工時の割れおよび成形品質の低下など様々なトラブルに直結します。
そこで、関西支部ではプラスチック成形品の残留応力および残留ひずみの評価技術に着目し、残留応力の発生原因、低減対策および評価方法について理解を深めていただく場を設けるべく本講演会を企画いたしました。皆様の多数ご参加をお待ちしております。
申込みはこちら→参加申込フォーム
日時:2021年11月12日(金) 13:30〜
主催:プラスチック成形加工学会関西支部
開催形式:Zoomによるオンライン開催
支部会員 3,000円、非支部会員 5,000円、学生 無料(学生参加費変更しました)
プログラム:
本間 精一 氏(本間技術士事務所)
「プラスチック成形品の残留応力発生原とトラブル対策」
残留応力は光学ひずみ(複屈折)、ストレスクラック、ケミカルクラックなどのトラブル原因になる。本講では、射出成形における残留応力を取り上げて、発生原因、評価法、アニール処理を含めた低減対策について述べる。
束田 拓平 氏(ポリプラスチックス株式会社)
「プラスチック射出成形品の残留応力/ひずみ評価事例の紹介」
射出成形後の成形品内部に発生する残留応力/ひずみを高精度かつ定量評価可能な技術は、発生メカニズムの解明や成形品の破壊抑制に有益となる。当社で開発した【Hole-Drilling-Method (穿孔法)に基づく残留ひずみ評価技術】や、【その場ひずみ計測に基づく金属インサート成形品の残留応力評価技術】について、原理・実測例を紹介する。
王 俊翔 氏(株式会社JSOL)
「射出成形CAEを用いたプラスチック成形品の品質評価」
本講演では、射出成形の残留応力課題について、CAE解析の計算理論モデルや残留応力評価方法・解析事例(光学部品の品質検討、成形品のそり低減、アニーリング処理の評価事例など)についてご紹介いたします。
問い合わせ先:
プラスチック成形加工学会関西支部事務局
竹下宏樹(滋賀県立大学工学部材料科学科)
tel: 0749-28-8356、 e-mail: event2021@jspp-kansai.jp
申込みはこちら→参加申込フォーム